「租税が貨幣を動かす」貨幣観からはインフレ、デフレという問題圏は発生しない。致命的。

MMTの問題点。
1 「租税が貨幣を動かす」貨幣観からはインフレ、デフレという問題圏は発生しない。致命的。
例:クルーグマンのベビーシッター協同組合の逸話(正統経済学の“はじめに貨幣ありき”の比喩)とMMTのモズラーの名刺の逸話との決定的な違い。
2 MMTには雇用と物価水準との連結を示すアンカーがない。ないのに、なぜかMMTでは就業保証プログラム(JGP)が核心部分だという。深刻な体系内矛盾。
3 MMTには一般物価水準を決定するメカニズムがない(この欠陥をミクロで支えるのが1)。物価が不定
4 3の政策的スピンオフが、論説で指摘した点。ハイパーインフレどころか、デフレもインフレも制御できない。その根拠がMMTの理論体系にない。
5 MMTの現実のハイパーインフレ理解の問題点。1960年代マクロの理解レベル。レジーム転換など一切無理解。
1-3はより内在的。以上。